田舎でもサクサク繋がるポケットWiFiはどの回線でしょうか?
今回は田舎で利用するポケットWiFiの選び方を解説。また実際に様々な地方に行き検証も行いました。
最後まで読めば田舎や山間部に強いポケットWiFiのすべてが分かります。
田舎で使うポケットWiFiを選ぶ重要ポイントは4つある
田舎や離島でポケットWiFiを選び方の重要ポイントは以下の4つです。
1、通信方式と対応エリアの落とし穴をチェック
ポケットWiFiのエリアは通信方式によって大きく異なります。
特に田舎で使うなら通信方式に対する最低限の知識は非常に重要になります。
ポケットWiFiには大別して2つの通信方式があります。
WiMAXと携帯キャリアの使うLTE回線です。
どちらが田舎に強いか表にしてみました。
主要回線 | 特徴 |
WiMAX | 田舎にいくと圏外の場合もある |
docomo(LTE) | 対応地域が広い 田舎にも強い |
au(LTE) | 対応地域が広い 田舎にも強い |
ソフトバンク、ワイモバイル(LTE) | 対応地域が広い 田舎にも強い |
楽天モバイル(LTE) | 対応地域がまだ狭い 田舎に弱い |
WiMAXは以前は田舎に弱いとされてきましたが、5Gになってからau回線も使えるようになったため現在はキャリア回線と同等のエリアの広さです。
WiMAXを運営するUQはauのグループ会社なのでWiMAX回線に加えてauの4Gと5G網が使えるのです。
現在はWiMAXを契約するとau5GLTE、au4GLTEも使えるようになるので、田舎に弱いという事はありません。
基本的に田舎に強い通信システムは、大手携帯キャリアのLTE回線、つまりドコモ、au、ソフトバンクです。
(ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、ソフトバンクと対応エリアは同じ)
新規参入の楽天モバイルは低料金で無制限で使える楽天エリアが狭いのがネック。
補助としてau回線が使えますがauエリアでは5GBが上限になります。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア回線の最大の問題点は田舎には強いが高額な上に上限が少ないのがネックです。
この弱点を解決するのが後述するクラウドSIMを使ったポケットWiFi。
クラウドSIMのポケットWiFiは最新技術で最適な大手キャリア回線とつながります。
クラウドSIMを使ったポケットWiFiは、三大キャリアすべてと契約しているの為、その時々で最適な回線と接続します。
クラウドSIMは田舎や山間部に強いキャリア回線を使う上に月額3000円台と低料金なのが魅力です。
【重要】対応エリアチェックの落とし穴!
田舎やでポケットWiFiを使用するなら対応エリアのチェックが重要です。
エリアチェックの最大の注意点は自宅だけでなく、ポケットWiFiを使うと予想される場所のエリアもチェックする事です。
会社やキャンプやレジャーでよく行く田舎も圏外でないか確認しておきましょう。
実家がある方は実家はもちろんその周辺の行動範囲も電波エリア内か確認する事が大切です。
2、通信速度はどれくらいか?
ポケットWiFiの通信速度はWiMAXが圧勝です。

Speed Wi-Fi 5G X11
特にSpeed Wi-Fi 5G X11という機種は最速で2.7Gbps(2700Mbps)と光回線に迫ります。
キャリア回線を使うクラウドSIMの場合、最速で150Mbps。
WiMAXが通信速度では圧勝ですが、実測ではこれほどの大差はつきません。
(大差にはなりませんが、WiMAXの方が速いです)
WiMAXの最大速度が速すぎてクラウドSIMの150Mbpsが遅いように見えますが、実用には十分な速度です。

※あくまで目安
10Mbps以上出れば動画も快適です。
(たとえばHuluをパソコンで観るには6Mbps以上あれば十分です)
参考Hulu を見るには、どれくらいの速度が必要ですか?(Hulu公式サイト)
3、初期契約解除制度の確認
初期契約解除制度とは違約金などなくポケットWiFiをキャンセルできる制度です。
契約して端末が届いても、圏外で使えなかったら大きな損害ですから必ず知っておきましょう。
特に田舎の場合はエリア内とエリア外の境目の場合もあるので初期契約解除制度は重要です。

様々なポケットWiFi
ポケットWiFiが届いたら、すぐ接続して自宅で繋がるかどうかチェックしましょう。
更に、ご自身の行動範囲でも使ってみて圏外にならないか確認する事が重要です。
エリアマップで圏内でも実際は誤差で圏外という事もあり得るので初期解約の条件は大切です。
「初期契約解除制度」はガイドラインで8日と決まっています。
契約書面の受領日を初日とする8日間が経過するまで、利用者の都合により契約を解除できます(初期契約解除制度)
8日以内なら違約金なしで契約が解除できる可能性が高いです。
【トピック】周波数について
ポケットWiFiには周波数があります。
サクサク繋がる都市部ではそれほど問題にはなりませんが、通信がシビアになる田舎では周波数も大切なポイントです。
- WiMAX-2.4GHz、5GHz
- LTE(ドコモ、au、ソフトバンク)-700MHz~3.5GHz
LTEが帯域が広く、WiMAXは高帯域なのが分かります。
一般的に周波数が低いと建物や障害物に強く、建物の中でも繋がりやすいです。
その分、速度は高い周波数と比べると期待できません。
周波数が高いと高速通信に向いていますが、建物や障害物に弱いのが特徴です。
もちろん、WiMAXが建物内で繋がらないという事ではなく、あくまで「繋がりにくい場合がある」という事です。
4、ポケットWiFiの月額料金を比較する!
「田舎に強いポケットWiFiを選ぶポイント」の最後の項目が月額料金です。
田舎でWiFiを使うなら重要な順に、
エリア>容量>通信速度>キャンセル条件>月額料金
となります。
月額料金は相場が決まっており、おおよそ3000~4000円台で様々な業者がしのぎを削っています。
【主要接続業者の月額料金】
月額実質料金(税込) ※目安 | 月間容量上限 | 実質端末代 (税込) | |
■WiMAX回線 | |||
GMOとくとくBB | 3872円 | 無制限 | 無料 |
Broad WiMAX | 4121円 | 無制限 | 無料 |
カシモWiMAX | 4455円 | 無制限 | 無料 |
BIGLOBE WiMAX | 4874円 | 無制限 | ※月賦を月額に上乗せ済 |
UQ WiMAX | 4873円 | 無制限 | ※月賦を月額に上乗せ済 |
■クラウドSIM | |||
THE WiFi | 3327円 | 100GB | 無料レンタル |
ゼウスWiFi | 【20GB】 2178円 【40GB】 2948円 【100GB】 3759円 | 20GB~100GB | 無料レンタル |
クラウドWiFi東京 | 3759円 | 100GB | 無料レンタル |
※実質料金はキャンペーンによって変動します。あくまで目安として考えてください。
1、WiMAXはプロバイダ間の価格競争が熾烈
まずWiMAXの安さが目につきます。
WiMAXを運営しているのはUQコミュニケーションズ。
しかし、大元のUQよりも、各プロバイダの方が月額も端末代も圧倒的に安いのでWiMAXはプロバイダ経由で契約しましょう。
2、LTE回線は携帯キャリアよりクラウドSIM
携帯キャリアの回線は比較にならない程高いです。
しかし、各携帯キャリアを契約し、その時々で最適なキャリア回線を使うクラウドSIMのポケットWiFiなら月額3000円台で、端末も無料でレンタルしてくれます。
キャリア回線は前述のとおり、田舎に強いのでクラウドSIMもおすすめです。
【結論】田舎での利用におすすめのポケットWiFiはこれ!
これらの事から、田舎、山間部、更には離島の方におすすめのポケットWiFiをピックアップしました。
WiMAX-GMOとくとくBB
高速な上に無制限でインターネット回線を使えるのがWiMAXの魅力。
WiMAXはWiMAX回線に加えて、グループ会社のau5GLTE、au4GLTEの3つの電波に接続。対応エリアが広いため田舎で使うのにおすすめです。
5G対応なので最高速度は2.7Gbps(2700Mbps)と非常に高速。4Gエリアでも高速なので快適な通信が可能です。
中でもGMOとくとくBBはキャッシュバックがあり、月額実質は無制限に使えて3872円と最安級。
広いエリア、無制限、高速、低料金と最もおすすめのポケットWiFiです。
GMOとくとくBBはオリコン顧客度ランキング2年連続1位の実力。
AiR-WiFi
クラウドSIM方式でキャリア回線と接続するため対応エリアの広さが魅力。
100GBと大容量でありながら月額3278円とリーズナブルなので大人気になっています。
ポケットWiFi端末は無料レンタル。最短即日発送。エリアが広く田舎でも繋がりやすいです。
更に330円/月のオプション加入で契約縛りをなくすることもできます。
様々な田舎でポケットWiFiを実際に使ってみた結果!
WiMAXのポケットWiFiは田舎でも使えるのか?
実際に四国地方の旅行で使用し速度を測定しました。
1、厳島神社
使用したのはWiMAXのSpeed Wi-Fi NEXT W05というポケットWiFi。
地図で見るとエリア内である事が分かります。

参考:WiMAXエリアマップ
実際に計測してみると38Mbpsの高速が出ました。
かなりの田舎でも高速が出る事が分かります。
2、徳島県神山町
バス停もすかすかなので田舎町といっていいでしょう。
しかし徳島は通信インフラが充実しているためサテライトオフィスが多い場所でもあります。
WiMAXの地図でもエリア内。
速度は、60Mbpsと厳島神社の倍です。
かなり田舎の方まで通信インフラが充実しているのが分かります。
3、香川の金刀比羅宮
こちらはエリア外であえて測定しました。

※2018年当時。現在はエリア内。
WiMAXの場合、エリア外ではau4GLTEが月7GB上限で使えます。
au4GLTEをオンにして測定すると、14Mbps。
高速ではありませんが、日常使いには特に問題ない速度が出ました。
四国の例を出しましたが、このように田舎ではエリア外の所もまだあります。
山間部・離島などで利用するのにおすすめのポケットWiFiは?
登山やレジャー等で山奥や離島でポケットWiFiを利用する方も増えています。
エリアチェックの項目に書いた通り、こういった田舎では、WiMAXよりドコモ、au、ソフトバンクといったLTEが圧倒的に強いです。
最近のWiMAXはau回線も使えるので田舎にも強いのですが、更に山間部となると、大手キャリア3回線のエリアを使えるクラウドSIMがおすすめです。
田舎のポケットWiFiが遅い場合の改善方法
田舎にお住まいの方でポケットWiFiの速度が遅いと感じる場合、次の方法を試してみましょう。
1、置く場所を変えてみる
特にWiMAXは奥まった部屋が苦手です。
ポケットWiFiを窓際に置くなどしてみると遅さが解消される可能性ありです。
2、クレードルを活用

Speed Wi-Fi NEXT WX06
ポケットWiFiの機種によってはクレードルを使って電波の入りをよくする事が可能です。
(写真だと白い土台部分がクレードルです)
3、有線接続する
あまりに速度が遅いならポケットWiFiとデバイスの間をWiFi接続ではなく、有線で接続してみましょう。
有線接続をそのままできる機種もありますが、クレードルが必要になる場合もあります。
【動画解説】田舎で使うポケットWiFi選びで損しない為の5つのポイント!
田舎に強いポケットWiFiの選び方はこちらの動画でも解説しています。
まとめ
田舎でおすすめのポケットWiFiを紹介してきました。
田舎にお住まいの方への当サイトのおすすめは、
- WiMAX回線+au4G+au5GのGMOとくとくBB
- ソフトバンク、au、ドコモ回線を使うクラウドSIMのTHE WiFi
- おなじくクラウドSIMのクラウドWiFi
です。
どれも税込で月額3000円~4000円台と低料金なのが魅力。
WiMAXはエリアが広い上に高速、無制限ともっともおすすめ。中でもGMOとくとくBBは月額実質3870円と格安なので第一に検討してみましょう。
田舎でポケットWiFiを持つならまずはエリアのチェックが重要です。
自宅だけでなく、ご自身の行動範囲のエリアもチェックです。
また、契約した後、万が一電波が通じない場合は、初期契約解除制度を積極的に利用しましょう。