NTTdocomoの新ポケットWiFiが2019年秋頃に発売

■Wi-Fi STATION SH-05L

2019年5月16日、NTTdocomoは定例の「2019年夏の新商品」発表会を行いました。
今回は、新商品「Wi-Fi STATION SH-05L」の主なスペック、そして現在の主力商品である「Wi-Fi STATION HW-01L」との比較などを中心にご説明いたします。

「Wi-Fi STATION SH-05L」は珍しいシャープ製のポケットWiFi

「Wi-Fi STATION SH-05L」は、NTTdocomoのポケットWiFiとしては初のシャープ製となります。

これまでシャープの製品は携帯電話(ガラケー)やスマートフォンカテゴリーでは取り扱いがありました。
しかし、ポケットWiFiではNECプラットフォームズやファーウェイがメインであり、シャープ製は今回が初です。

前述のとおり3月にファーウェイ製の「Wi-Fi STATION HW-01L」を発売したばかりであること、及び最大通信速度が劣る製品を後から出してきたことなどから、NTTdocomoのファーウェイ離れを印象付ける製品と見る向きもあります。

とはいえ、同時期にファーウェイ製スマートフォンも発売されるため、完全にファーウェイを排除する意向は無いように思えます。

「Wi-Fi STATION SH-05L」は下り最大988Mbpsというスペック

さて、肝心の「Wi-Fi STATION SH-05L」のスペックですが、下り最大988Mbpsのデータ通信速度が特徴です。
わずかにギガ超えはならなかったものの、PREMIUM 4G対応であるためストスなく高速データ通信を楽しめます。

■Wi-Fi STATION SH-05L

PREMIUM 4Gとは、NTTdocomoが進めている4Gキャリア・アグリゲーションと4×4MIMOを活用したデータ通信技術のことです。

次世代の主要技術と位置付けられており、ターミナル駅周辺や主要繁華街などを中心に現在急ピッチで整備を進めています。
そして2019年冬には下り最大1576Mbps/上り最大131.3Mbpsを発揮するとされています。

もちろんこの速度は理論値であるため、実際にここまでの速度を実現できるわけではありませんが、ポケットWiFiユーザーにとってインフラの高速化は喜ばしい話題であることは間違いありません。

大容量のバッテリー搭載など他にはない特徴も!

もちろん、「Wi-Fi STATION SH-05L」の特徴は高速データ通信だけではありません。
これまでのポケットWiFiではありえなかった4000mAhという大容量バッテリーを搭載しているのも大きなメリットです。

現在発売されているポケットWiFiに搭載されているバッテリーの多くは2000~3000mAhであり、3000mAhオーバーの機種はほぼありません。

「Wi-Fi STATION SH-05L」のプレスリリース時には、利用可能時間が公表されていないため、実際どれくらいバッテリーが持つのかわかりません。

しかし、現行モデルである「Wi-Fi STATION HW-01L」が3000mAhで6時間の連続通信可能であることを考えると、単純計算で8時間の連続通信が可能ではないかと推測されます。

あわせて、「Wi-Fi STATION SH-05L」は国際ローミングにも対応しています。
とはいえ、NTTdocomoの国際ローミングは料金が高いため、素直に海外で使えるポケットWiFiをレンタルした方がコストパフォーマンス的には良いです。

これらの要素を鑑みると、どうやら個人ユースというよりは法人向けに販売するポケットWiFiではないかと思えます。

「Wi-Fi STATION SH-05L」と「Wi-Fi STATION HW-01L」をスペック比較

では、新発売の「Wi-Fi STATION SH-05L」をNTTdocomoの現行モデルとなる「Wi-Fi STATION HW-01L」とスペックを比較してみましょう。

Wi-Fi STATION SH-05L Wi-Fi STATION HW-01L
サイズ 未定 66mm×130mm×13.8mm
重さ 未定 約150g
バッテリー 4000mAh 3000mAh
データ通信速度 下り最大988Mbps
上り最大75Mbps
下り最大1288Mbps
上り最大131.3Mbps
同時接続台数 11台 17台
インターフェイス USB TypeC USB TypeC
クレードル あり あり
カラバリ Black Indigo Blue

「Wi-Fi STATION SH-05L」は、発表時にサイズが「未定」となっています。
ただし、写真を見る限りにおいては少しコンパクトであり、「Wi-Fi STATION HW-01L」とほぼ変わらないサイズ感ではないかと推測されます。

それ以外のスペックについては、バッテリー容量以外は「Wi-Fi STATION SH-05L」の方がやや劣っています。
ただし、実用上そこまで気にするほどの差ではないとは思います。

なぜ後発モデルがこのスペックなのかについてはさまざまな憶測を呼ぶところです。

まとめ

「Wi-Fi STATION SH-05L」は、NTTdocomoとして初めてとなるシャープ製のポケットWiFiであり、発売したばかりのファーウェイ製「Wi-Fi STATION HW-01L」と競合する可能性が高いモデルです。

NTTdocomoからのリリースであるため料金は同じ。

純粋にスペックだけの比較になるにもかかわらず、最大通信速度が遅いモデルを後から発売するのは、何かしらの理由があると勘繰られても仕方ないといえます。
とはいえ、どちらのモデルも実用上では何の問題もなく使用できるスペックです。

NTTdocomoのポケットWiFiを検討するユーザーにとっての選択肢が増えたと考えた方がよいかもしれません。

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h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。