「Pocket WiFi 803ZT」は高速大容量のポケットWiFi

Pocket WiFi 803ZT

Y!mobileは、ポケットWiFiの新製品「Pocket WiFi 803ZT」を発売開始しました。
つい半年前に「Pocket WiFi 801HW」を発売したばかりですが、ここに来てまた新たなポケットWiFiの投入です。

実は2017年にも同じようにファーウェイの「Pocket WiFi 603HW」とZTEコーポレーションの「Pocket WiFi 601ZT」を投入していますが、この時はハイスペック端末とおしゃれ端末という棲み分けができていました。
今回は同じハイスペック端末同士、ターゲットが完全に重なっています。

今回はこの新端末「Pocket WiFi 803ZT」の特徴を詳しく解説、その上で「Pocket WiFi 801HW」との比較を行ってみようと思います。

Y!mobile最速の下り最大988Mbpsと3,000mAhの大容量バッテリーが売り

「Pocket WiFi 803ZT」の最大の特徴は、Y!mobile端末で最高スペックの下り最大速度988Mbpsであること、あわせてポケットWiFiの中でも比較的大きい3,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているという点です。

ポケットWiFiの多くはバッテリー容量が2000mAh台であり、今年発売されたモデルでようやく3,000mAh台になってきたというのが実際のところ。

5CAや4×4 MIMOといった先端技術を実装していながら長持ちバッテリーも搭載するという欲張りな端末に仕上がっています。

通信速度についても、残念ながらギガ超えはなりませんでしたが「Pocket WiFi 801HW」をわずかながら上回る988Mbpsです。
何としてもファーウェイを超えてやるというZETの意地が透けて見えます。

「Pocket WiFi 803ZT」の防水防塵加工はIP52

Pocket WiFi 803ZT

もうひとつ、「Pocket WiFi 803ZT」の他モデルに無い特徴は防水防塵加工がIP52レベルであるということ。
「Pocket WiFi 801HW」は防水防塵性能に関する記述が特にないため、この点においては、「Pocket WiFi 803ZT」に大きなアドバンテージがあります。

ここでポケットWiFiの防水防塵スペックの見方について簡単に説明しておきます。

IPというのはInternational Protectionの略であり、防水防塵に関する国際標準を意味します。
通常、IPの後には2桁の数字が続きますが、十の位が防塵等級、一の位が防水等級を表しています。それぞれ数字が大きいほど優れているということです。

「Pocket WiFi 803ZT」の場合、IP52であるため防塵性能が5レベル、防水性能が2レベルということになります。
防塵の5レベルは「機器に障害を与える粉塵の侵入を防ぐ」程度であり、防水の2レベルは鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴に対して悪影響がないという程度です。

風が強い日の多少埃っぽい屋外や、軽くパラつく程度の小雨が降っていても大丈夫という程度の防水防塵加工だと思えば問題ないでしょう。

「Pocket WiFi 803ZT」の主要スペックをライバルと比較

では、「Pocket WiFi 803ZT」の主要スペックを「Pocket WiFi 801HW」及びWiMAX系の「Speed WiFi NEXT W06」と比較してみましょう。

Pocket WiFi 803ZT Pocket WiFi 801HW Speed WiFi NEXT W06
販売元 Y!mobile Y!mobile UQコミュニケーションズ
本体サイズ 112×67.5×15.6 128.4×65.6×13.8 128×64×11.9mm
重量 約153g 約145g 約125g
バッテリー容量 3000mAh 3000mAh 3000mAh
データ通信速度 下り最大/988Mbps
上り最大/ 37.5Mbps
下り最大/972Mbps
上り最大/ 37.5Mbps
下り最大/1.2Gbps
上り最大/ 75Mbps
製造会社 ZTEコーポレーション Huawei Huawei
同時接続 16台 16台 16台
カラーバリエーション シルバー ネイビー

「Pocket WiFi 803ZT」は他機種と比べてやや大きく重いようです。

左:Pocket WiFi 801HW 右:Pocket WiFi 803ZT
左:Pocket WiFi 803ZT 右:Speed Wi-Fi NEXT W06

写真で見てもわかりますが、「Pocket WiFi 801HW」や「Speed Wi-Fi NEXT W06」と横に並べて比較すると一回り大きいことが確認できます。
また、手に持った時も重さを感じます。

ただし、あくまでも「横に並べて比較したら」の話であり、持ち運びが苦痛なほど大きく重いというわけではありません。

また、サイズ感以外のスペックはほぼ同じです。
「Speed Wi-Fi NEXT W06」の速度が際立っていますが、実用上はそれほど差を感じないでしょう。
「Pocket WiFi 803ZT」のスペックで十分です。

なお、7月26日にソフトバンクから発売された「Pocket WiFi 802ZT」とこの「Pocket WiFi 803ZT」は、型番こそ違うものの同じ機種であると思われます。

ソフトバンクのポケットWiFiは主に法人ユースを想定しているため、個人で契約する場合はY!mobileで「Pocket WiFi 803ZT」を選ぶことになります。

■まとめ

「Pocket WiFi 803ZT」は現時点でY!mobile最速のポケットWiFiであり、速度以外のスペック的にも申し分ない性能を誇る端末です。

やや大きく重いという点が気になりますが、「Pocket WiFi 801HW」がファーウェイ製であることを理由に購入を躊躇していたユーザーには最適なポケットWiFiだといえます。

クレードルにも対応しているので有線接続を好むユーザーにも受け入れられるでしょう。
Y!mobileのポケットWiFiを狙っているユーザーの方には自信をもっておススメできる端末だと思います。

The following two tabs change content below.
h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。