いろいろなシーンで使えるポケットWiFi

ポケットWiFiを利用するシーンはある程度限られています。
ノートパソコンと接続してカフェや外出先で利用する、あるいはスマートフォンと接続してパケット通信料をセーブするといった使い方が多くを占めることでしょう。
また、自宅用回線としてデスクトップパソコンやゲーム機に接続して使うユーザーも少なからずいることでしょう。

実はこれらの利用シーン以外にも、ポケットWiFiを”使える”場面は多くあります。

今回はちょっとユニークな利用シーンを4つほどご紹介し、使い道の幅を広げるご提案をしたいと思います。

ユニークな使い方その1 カーナビ用として

最近、iPadやAndroidタブレットを車に持ち込み、カーナビゲーションシステム(以下カーナビ)として利用するユーザーが増えています。
この際役に立つのが4G回線で通信するポケットWiFiです。

市販のカーナビは高機能モデルになると10万円を超えるものが多く、マップの更新でさらに追加費用がかかることもあります。またマップ更新にも期限があり、10年以上前のカーナビだと新設道路を認識しないため「道なき道を行く」状態になりかねません。

その点、googleマップやAppleの地図アプリは無料で利用でき、ルートの音声案内も可能です。
しかもカーナビのような初期投資も不要であるため、車に積んでポケットWiFiと接続すれば十分カーナビの代わりの役目を果たすことができます。

ただし、カーナビと比較すると機能的にやや見劣りすることは事実です。3Dルート表示やサービスエリアの施設表示などはありません。
またポケットWiFiが圏外になるような場所だとフリーズしてしまいます。

とはいえ、4Gが使えるポケットWiFiであればよほど田舎の道を走らない限り大丈夫。
ルート案内に限って言えばほぼ問題なく機能します。

ユニークな使い方その2 民泊施設のゲートウェイ端末として

Airbnbをはじめとした民泊仲介サイトの台頭により、民泊利用者は年々増加しています。

実は民泊希望者(ゲスト)が施設を選ぶ際に重要視するもののひとつに、WiFi環境の有無があります。
ステイ先でWiFiが利用できることがもはや当たり前になっているのです。

従って貸主(ホスト)としては、部屋にインターネット接続環境を整備する必要があります。この際ポケットWiFiが役に立つのです。

WiFi環境については、固定回線を引いて無線LANルーターで環境を構築するという手もありますが、初期費用が大きく工事も発生するため避けられる傾向にあります。その点、ポケットWiFiだと工事の必要もなく、手軽にインターネット接続ができるため民泊施設のゲートウェイに向いています。

同様に、設備の古い小規模旅館などでもポケットWiFiを導入し宿泊者用に開放しているケースがあります。

ユニークな使い方その3 屋外でのライブ配信用として

街中でスマートフォンやGoProなどのカメラを使ってライブ配信している光景を見かけることが多くなりました。
いわゆるユーチューバーなどの動画クリエイターが盛んにライブ配信を行っているシーンです。

YouTubeのモバイル向けアプリでは、特別な機器を使わずスマートフォンから直接ライブ配信が行えるようになっているため、多くのユーチューバーが屋内だけでなく屋外でもライブ配信を行っています。

とはいえ、高画質(1080p以上)の動画配信となると、データ通信の速度や応答性などがかなりシビアに要求されるでしょう。
通信速度が遅いと動画が乱れたり音声が途切れたりするためせっかくのライブ配信が興ざめしてしまいます。

こういう時、高速データ通信可能なポケットWiFiを使うことでスムーズなライブ動画の配信が可能となります。

特にWiMAX系モバイルルーターでハイスピードプラスエリアモードを使えば、WiMAX+4G回線の両方を使ってデータ通信を行うため4G回線のみを利用するよりも高速通信が可能。

4Gを使うポケットWiFiでも4×4MIMOやキャリアアグリゲーションなどのテクノロジーを搭載した最新ポケットWiFiであれば、スマートフォンから直接アップロードするよりも高速です。

ユニークな使い方その4 災害時のバックアップ回線として

ポケットWiFiの利点の一つに、一旦充電してしまえば数十時間データ通信ができるということが挙げられます。
これはつまり、停電時でもインターネット接続ができるということです。

災害時には多くの場合電気やガスなどのライフラインに影響が出ます。
普及に数日かかることもあるため諸々の不便を強いられることとなります。

インターネット接続についても例外ではなく、光ファイバーの場合は停電になるとONUやルーターが利用できなくなるため通信不可となってしまいます。
しかし、ポケットWiFiはバッテリーが残っている限り電源が無くともインターネット接続が可能です。

普段自宅回線として光ファイバーを利用している方でも、バックアップ回線としてポケットWiFiを持っておけばいざという時に安心です。

また、災害時は多くの人がスマートフォンを使うため4G回線が混みあいます。

しかしWiMAX系モバイルルーターであれば4G回線とは別の周波数を利用するため、比較的スムーズなデータ通信が可能。心強いバックアップ回線として使えることでしょう。

まとめ

いくつかポケットWiFiのユニークな利用方法をご説明しましたが、やはり最大の利点は「電源不要で持ち運びができ、かつ高速データ通信ができる」という点です。

来年以降に5Gが実用化され、ますますモバイルデータ通信市場が活性化することでしょう。そうすれば、思いもつかないようなポケットWiFiの利用方法が今後いろいろと出てくることも予想されます。

今回ご紹介したカーナビ用やライブ配信用だけでなく、もっと多くの利用シーンが生まれてくることを期待したいと思います。

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h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。