工事無しWiFiが人気を集めています。
ポケットWiFiとも呼ばれる工事無しWiFiは届いたその日からインターネットを楽しむことができます。
今回はこの工事無しWiFiにスポットをあて、その特徴やおすすめ回線をご紹介いたします。
工事無しWiFiをおすすめする5つの理由


工事無しWiFiには持ち運び型と設置型がある
工事無しWiFiはインターネット初心者や通信コストを抑えたい方にかなりおすすめです。
その理由として工事無しWiFiには以下の5つのメリットがあります。
1、工事無しなので待たずに使える
自宅にインターネット回線を導入する場合、工事が必要となることが多くあります。
工事の種類はさまざま(後述します)ですが、工事を行うまでの待機日数が長く、インターネットが使えるようになるまで数日~数ヵ月待たされることもあります。
その間はスマートフォンに頼るかネット利用を我慢する事になります。
一方、工事無しWiFiはその名の通り、工事無しで、届いたら即インターネット接続が可能です。
工事無しWiFiはパソコンをはじめ、スマートフォンやスマート家電とも簡単に接続できるため初心者にもおすすめです。
2、回線工事無しなので時間を拘束されない
工事無しWiFiは届いたらすぐ使えます。
他の回線の場合は工事が必要であり、回線工事は、多くの場合作業者が自宅内に立ち入って行うことになります。
そのため、必ず立ち合いが必要になります。
作業時間は長くても2時間程度ですが、その間ユーザーは時間を拘束されます。
また、あまり見られたくない自宅の内部を見られてしまうので気がすすまない方も多いでしょう。
工事無しWiFiはこのようなリスクはありません。
開通作業も自分だけで簡単に行えるため、いつでも好きな時間に作業を行えます。
3、工事無しWiFiは初期費用が安い
工事無しWiFiは当然ですが工事費がゼロです。
初期費用としては契約事務手数料が発生する程度であり、その額も3000円前後とリーズナブル。
工事無しWiFiは初期費用が比較にならない程安いのでおすすめです。
工事がある場合、当然工事費用がかかります。
契約プランによって工事費は異なりますが、数千円~数万円になることもあります。
これはかなりの負担です。
また、建物の構造によっては、事前に決められた費用にプラスして追加費用が発生することもあります。
この点も工事あり回線の欠点と言えます。
4、場所を取らない


光回線の機器の一例
工事無しWiFiは場所をとりません。
小さな機器一つでネット接続可能です。
他方で光回線は自宅内にONU(光回線の終端装置)や無線LANルーターなどの機器を設置しなければなりません。
それぞれの機器は弁当箱くらいの大きさであり、放熱を考えるとある程度設置スペースを確保しなければなりません。
また、これらの機器は家庭用AC電源を必要とするため電源ケーブルやモデムケーブルなどの取り回しも工夫が必要です。
工事無しWiFiならこれらの機器は不要。
狭い部屋でも問題ありませんし、バッテリー方式の工事無しWiFiならコンセント接続も不要です。
5、引越しの際、部屋の原状復帰をしなくてよい
賃貸物件に住んでいる場合、インターネットの回線工事を行った部屋から退去する際には原状復帰をしなければなりません。
そのままでOKの場合もありますが、大家さんによってはケーブルの撤去や壁の穴の修理などが必要になる事もあります。
契約しているサービスによっては追加で回線撤去費用を請求されることもあり得ます。
工事無しWiFiなら工事跡の原状復帰が必要ないため、引っ越しも気軽にできます。
また、引っ越し先でもすぐにインターネットが利用できるというメリットもあります。
工事無しWiFiには2つの種類がある
工事無しWiFiとは無線通信を利用したインターネット回線です。
持ち運び自由なポケットWiFiやホームルーターと言われる置くだけWiFiが工事無しWiFiの代表です。
それぞれについて簡単にご説明しましょう。
1、ポケットWiFiとは?


様々なポケットWiFi
ポケットに入れて持ち運びができるほど小さく軽い工事無しWiFiです。
携帯性に優れているので持ち運びwifiと呼ぶ方も多いです。
スマートフォンと同じ4Gや5Gの無線を利用してデータ通信を行います。
自宅だけでなく、外出先でも利用できるのが大きなメリットで、データ通信量の上限がないプランだと好きなだけインターネットを楽しむことが出来ます。
中でもWiMAXのポケットWiFiは、専用の回線を使っていることもあり高速データ通信がデータ無制限で可能です。
ややエリアは狭いものの、都市部であれば問題なくWiMAX回線が使えるのでユーザー数も多く、手軽な料金プランや豊富な割引制度もあるので大人気です。
2、置くだけWiFiとは?


左:WiMAXホームルーター 右:ソフトバンクエアー
自宅に「置くだけ」でインターネットができる工事無しWiFi。
正式にはホームルーターと言います。
バッテリーではなくコンセントで接続する事やサイズが大きいこともあり持ち運びはできませんが、部屋に置いて簡単な設定を行うだけで高速インターネット通信が可能です。
持ち運びWiFiとの違いは、端末からかなり離れた場所でもネット接続ができる事。
沢山のデバイスを接続できるのも魅力です。
工事ありのWiFiのメリット、デメリット
工事あり回線の代表は光回線です。フレッツ光やドコモ光などが有名。
光ファイバー網を利用した高速ネット回線で、自宅に光ファイバー網を引き込むことで通信が可能となります。
回線の引き込み工事に時間と費用がかかるため、工事無しWiFiと比較した際のデメリットとなるのです。
工事とはどういうものか?
工事ありのインターネットを導入する際、どのような工事が必要になるのでしょうか。
実は光回線の工事は大きく3段階に分かれます。
それぞれの段階でどのような工事となるのかを簡単に説明しましょう。
第1段階:配管~建物まで
光ファイバーは電柱や地下に埋設された配管を伝って街中に広がっています。
そこで、ユーザーの住んでいる建物へ、最寄りの電柱や配管から光ファイバーケーブルを伸延する工事が必要となります。この工事は電柱や配管の所有者(主にNTTや電力会社)の許可が必要であり、比較的大掛かりな工事となります。
もちろん工事無しWiFiは無線なのでこの工事は不要です。
第2段階:建物内の工事
次に、建物まで引っ張ってきた光ファイバーケーブルを建物内に引き込む工事です。
集合住宅の場合、MDFと呼ばれる集中管理設備を利用することが多く、建物の外側からMDF室に引き込むために既存の穴を通したり、新たに穴をあけたりしなければなりません。
一軒家の場合も同様に、屋外から屋内へ引き込む穴あけやケーブルを固定するためのガイドの設置が必要です。
さらに、集合住宅ではMDFから各部屋への配管を使ってケーブルを通さなければなりません。
既にある電気や電話の配管が使えればよいですが、そうでない場合は別途工事が必要となります。
この工事は建物のオーナの許可や立ち合いが必要となります。
送られてきた端末のスイッチを入れるだけでネット接続できる工事無しWiFiの手軽さと比較するとかなり面倒です。
第3段階:部屋内の工事
部屋に光コンセントと呼ばれる光ファイバーの出口を作る工事が必要です。
インターネットを利用する部屋が多い場合はぞれぞれの部屋に光コンセントを作らなければなりません。
そのため、壁に穴をあけたり、電源コンセントのカバーを変更したりすることもあります。
穴あけ可能な壁とそうでない壁があるので、複雑な取り回しを要求される建物もあります。この工事は居住者の立ち会いが必要です。
このように、光回線の工事はコストも手間もかかります。既に導入済みの住居の場合はこれらの手間を省くこともできますが、新規導入の場合は相応の時間が必要であることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
工事無しWiFiと工事あり回線には向き不向きがある
工事無しWiFiと工事あり回線は、使い方や用途によって向き不向きがあります。
代表的なパターン別に分けてみました。
代表的な利用シーン | 工事無しWiFi | 工事あり回線 |
ほとんど自宅でしか使わない | △ | ◎ |
通信速度はあまり気にしない | 〇 | △ |
ネット回線にあまりお金をかけたくない | ◎ | × |
テレワークで大量のデータを扱う | △ | ◎ |
この先3年以上引っ越しをすることは無い | 〇 | ◎ |
部屋が狭い | ◎ | △ |
カフェやレストランでスマートフォンをよく使う | ◎ | × |
FPSゲームが好き | 〇 | ◎ |
Youtubeなどの動画を1日3時間以上見る | △ | ◎ |
ミニマリストである | ◎ | × |
◎--特におすすめ 〇--まあおすすめ △--あまりおすすめできない ×--おすすめできない
なお、工事無しWiFiと光回線のスペックの違いについては、過去記事「SwitchをポケットWiFiで遊ぶ」にも書いていますので、あわせて参照ください。
工事無しWiFiがおすすめのケース
工事無しWiFiの弱点は通信容量と速度です。
光回線が無制限で使えるのに対し、工事無しWiFiは無制限であっても何等かの速度制限があります。
例えば、WiMAXの工事無しWiFiの場合、3日で10GBという大量通信を行うと翌日18時頃~翌2時頃まで1GBに速度を制限されます。
速度制限が行われる時間帯が18時以降なのはテレワークをしている方に配慮したものでしょう。
重いデーターをやりとりするテレワークでない限り工事無しWiFiでも十分です。
オンライン会議等もポケットWiFiで十分対応できます。
ゲームや動画視聴に関してもヘビーユーザー以外なら工事無しWiFiで十分と言えます。
工事無しWiFiのおすすめはここだ!
様々な方におすすめできる工事無しWiFiですが、その種類は非常に多いです。
そこで、工事無しWiFiの中でも初心者に優しいおすすめのポケットWiFiを3つピックアップしてご紹介いたします。
1、GMOとくとくBB
MOとくとくBBはWiMAXの工事無しWiFiを扱っているプロバイダです。
東証1部上場のGMOグループが運営しているサービスであるため信頼性も高く、WiMAXのポケットWiFiを検討するなら一番におすすめできます。
料金プランは大きく2種類あり、月間のデータ上限数が決まっている7GBプランと、上限設定の無いギガ放題プランがあります。どちらもおすすめですが、自宅でも外出先でも使うのであればギガ放題プランがよいでしょう。
また、GMOとくとくBBが高額キャッシュバックも魅力です。
月ごとにその金額は変動しますが、おおよそ3万円前後の多額のキャッシュバックにより実質の料金が値引きされます。
通信コストを低く抑えることができるため、特にはじめて工事無しWiFiを契約するユーザーにはおすすめできるサービスです。
7GBプラン | ギガ放題プラン | 備考 | |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | キャッシュバック 27,000円 ※月ごとに金額は変動 |
月額費用 | 3,609円 | 2か月目まで3,609円 以降4,263円 | |
実質月額 | 2,484円 | 3,083円 |
キャッシュバック額は月ごとに変わります。
必ず公式サイトで確認してください。
2、どこよりもWiFi
どこよりもWiFiは短期~長期で工事無しWiFiをレンタルできるサービスです。
ネットで契約すれば自宅に機器を配送してくれるので、到着次第高速データ通信を始めることが出来ます。
契約しばり2年のプランと契約しばりの無いプランがありますが、2年プランがかなりお得です。
2年契約ですが、違約金が9500円と安価なので途中でやめても負担も少ないです。
●しばりありプラン
100GBプラン | 50GBプラン | 20GBプラン | |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額費用 | 3,080円 | 2,980円 | 2,280円 |
●しばりなしプラン
100GBプラン | 50GBプラン | 20GBプラン | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 3,780円 | 3,480円 | 2,780円 |
3、ゼウスWiFi
ゼウスWiFiは、国内外問わず広範囲で使える工事無しWiFiのレンタルサービス。
NTTdocomo、au、ソフトバンクの3キャリアが使えるクラウドSIMを使っているため、混雑時は最適な回線を選択してデータ通信ができるという特徴があります。
どこよりもWiFiと同じく利用可能なデータ量に応じたプラン選択が可能であるため、ユーザーの状況に合わせた使い方ができるのも大きなポイント。
契約期間が2年という縛りはありますが、料金プランが安いのもおすすめできるポイントの一つです。
並盛20GB | 大盛40G | 特盛100GB | |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額費用 | 1,980円 | 2,680円 | 3か月目まで2,980円 以降3,480円 |
工事無しWiFiまとめ
工事無しWiFiには、
- 届いたらすぐ使える
- 初期費用が安い
- 省スペース
など多くのメリットがあります。
また、インターネットに詳しくない方でも手軽に導入できるという点も大きなおすすめポイント。
使える場所も多く、契約期間や月額料金など豊富な選択肢の中から選ぶこともできますので、自由度はかなり大きいです。
インターネット回線の選択に迷っている方は、まず工事無しWiFiからスタートしてみてはいかがでしょうか。


h.katsura


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