今や家庭内にはWiFi対応機器がたくさんある

ポケットWiFiを自宅回線兼用として契約する方が増えています。

また「Speed Wi-Fi HOME L01/L01s」のような自宅専用WiMAX2+機器などもリリースされているため、高価な光回線代わりに自宅に据え置きで活用する方もいるでしょう。

一昔前までは自宅回線と言えばフレッツ光などのような光ファイバーを使った高速回線が一般的でした。
しかし、WiMAXや4GLTEなどのモバイル通信網の高速化に伴い、高い工事費などを嫌ったユーザーが「光ファイバー離れ」を起こしているようです。

現在発売されている一般的なポケットWiFiの場合、パソコンやゲーム機など複数端末を接続して高速データ通信を行うことは可能です。

しかし、プリンターやNAS、デジタル家電などホームネットワークでの運用を前提とした機器の場合、ポケットWiFiをどのように接続すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はポケットWiFiをホームネットワーク端末として活用する方法について解説いたします。

無線LANルーターを使うのが一般的

ホームネットワークを構築するには、一般的には無線LANルーターを活用します。

フレッツ光などを契約するとONU一体型となった無線LANルーターがレンタルされるため、自宅にあるネットワーク対応機器をその無線LANルーターに接続すればOKです。

無線LANルーターを中心にホームネットワークを構築することで、パソコンからプリンターで印刷する、デジカメからパソコンにデータを送る、複数のパソコンからNASにアクセスするといったことが可能となります。これをクライアント間通信と言います。

つまり、無線LANルーターを使ってインターネットに接続せずともクライアント間通信が行えるのです。

一方、ポケットWiFiは上記の例でいうと「フレッツ光」に該当するもの。
インターネットに接続するための回線の役割を果たすものであり、クライアント間通信専用の機器ではありません。また、ポケットWiFiの中には、接続機器のセキュリティを守るためにクライアント間通信を禁止するプライバシーセパレーターと呼ばれる機能が有効になっているものもあります。

このため、ユーザーの中には、ポケットWiFiから無線LANルーターを介して各機器に接続するというホームネットワークを構築している方もいます。

このホームネットワークでは、ポケットWiFiはインターネットに接続するための機器として使用し、クレードルを使って市販の無線LANルーターと有線接続。無線LANルーターをハブとしてネットワーク家電やゲーム機、パソコン、プリンターなど家庭内のあらゆるwi-fi対応端末を接続するという方法です。

この方法のメリットは以下の通りです。

1、広い範囲をカバーできる

一般的にポケットWiFiのWiFi出力は無線LANルーターより低く、あまり遠くまで電波を飛ばすことができません。
一方の無線LANルーターは出力が大きいため、自宅の隅々まで電波を飛ばすことが可能です。
従って、クライアント間の距離が離れている場合は無線LANルーターを利用するメリットがあります。

2、ポケットWiFiが無くてもクライアント間通信が可能

家族の誰かが外出時にポケットWiFiを持ち出した場合でも、ホームネットワーク内におけるクライアント間通信は可能です。

3、クライアント数が多くても安心

ポケットWiFiの場合WiFi接続台数がMAX10台~15台が一般的ですが、無線LANルーターは60台以上可能な機器が多くあります。
大家族やWiFi機器を多数保有している家庭の場合は、ポケットWiFiだけではカバーできないこともあるでしょう。

ポケットWiFiを無線LANルーターのように使う方法

■Speed Wi-Fi HOME L01/L01s

上記のように別途無線LANルーターを利用する方法はメリットが多い代わりにルーター代などのコストが発生します。
「Speed Wi-Fi HOME L01/L01s」のような自宅専用機器であれば無線LANルーター機能を内蔵しているためホームネットワークの構築は問題ありません。

参考:ポケットWiFiの比較まとめ

しかし、「Speed Wi-Fi NEXT W05」のようなポケットWiFiを無線LANルーターとして利用する場合、特別な設定が必要なケースがあります。
まず、ポケットWiFiのプライバシーセパレーター機能がOFFになっていることを確認しましょう。確認方法ですが、パソコンからポケットWiFiの管理画面にログインすることで確認できます。

管理画面へのログイン方法ですが、パソコンとポケットWiFiを接続し、ブラウザを立ち上げ、アドレス欄に

http://speedWiFi-next.home

と入力してください。
すると以下のような画面が立ち上がります。

画面の右側にあるユーザー名とパスワードを入力してログインします。
デフォルトのユーザー名は「admin」、パスワードはポケットWiFi本体裏面にあるIMEIの下5桁です。

ログイン後、「LAN設定」→「セキュリティ設定」と進み、以下のようにプライバシーセパレーターをOFFにしてください。

これで設定は完了です。

なお、古いプリンターなどはIPv6に対応していない機器もあります。

この場合はポケットWiFiのIP設定をIPv4に変更する必要があります。同様にファイヤーウォール設定からIP設定を選択し「IPv4」を選んでみましょう。

同様に、「Speed Wi-Fi NEXT W05」の場合はDMZ設定やMACアドレスフィルタ設定など、本格的な無線LANルーターと同じような設定が可能です。それぞれのホームネットワーク環境に合わせてそれぞれ設定してみてください。

接続台数が多いとパフォーマンス低下することも

ところで、ポケットWiFiを自宅のアクセス回線兼無線LANルーターとして使用することによるデメリットは何でしょうか。

実はこの方法だとポケットWiFiにかかる負荷が大きく、内部での処理が追い付かなくなることがあります。

ホームネットワーク内の接続台数が多くなればなるほどこの傾向が顕著になり、インターネットの接続速度が低下したりプリントアウトに時間がかかったりします。
また、ポケットWiFi自体がかなりの熱をもってしまうため、熱による障害も懸念されます。

ひとり暮らしで接続クライアントが3~4台という場合はさほど問題ありませんが、クライアント台数が多い場合は別途無線LANルーターを利用したほうが無難でしょう。

まとめ

ポケットWiFiを使ってホームネットワークを構築する方法は大きく2つあります。

クレードルを介して無線LANルーターを利用したほうが使い勝手は良いですが、接続台数が少ない場合はポケットWiFiをそのまま無線LANルーターとして利用する方法もあります。

どちらがベストか、それぞれの自宅ネットワーク環境に応じて使い分けてみましょう。

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h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。