ポケットWiFiについて深く知る

5GポケットWiFi「SH-52A」を使った!今選ぶべき最終結論はこれだ

5Gサービスの商用化がいよいよ2020年の春にスタート。
そんな中、NTTドコモの5GポケットWiFi「SH-52A」を入手しました。
今回はこの5GポケットWiFiを実際に使用してみた感想や速度調査、口コミなどをお届けいたします。

SH-52A

5G対応ポケットWiFi「SH-52A」はカタログスペックはモンスター級

Wi-Fi STATION SH-52A

今回入手した5GポケットWiFi「Wi-Fi STATION SH-52A」のカタログスペックはモンスター級です。

【SH-52Aのカタログスペック表】

サイズ 約84mm×約157mm×約16mm
重量 約268g
通信速度 ◆5G
下り最大 4.1Gbps
上り最大 480Mbps
◆4G
下り最大 1.7Gbps
上り最大 131.3Mbps
WAN側通信規格 5G/4G/3G
LAN側インターフェイス 無線LAN(2.4GHz/5GHz)
有線LAN(2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX)
USBType-C
バッテリー容量 4,000mAh
同時接続台数 18台

まず、特筆すべきは下り最大 4.1Gbpsという通信速度。
光回線ですら1Gbps程度ですから、その4倍。
もしこの速度が本当に出るのなら、ケーブルで繋げる光回線もすぐ不要になり、即刻解約です。

サイズは大きめでロッテアーモンドチョコくらいの大きさいです。

さて、では本当に5GポケットWiFiは光回線の代わりになるのでしょうか?
早速、実測してみましょう。

【実測】5GポケットWiFiと速度勝負するのは4G、WiMAX回線の3種類

今回、検証のために用意したモバイルルーターは3種類です。

上が5GポケットWiFiのSH-52A 、左下が4G、右下がWiMAX。
それぞれのカタログ上のスペックは以下です。

【実測に使用するポケットWiFiのカタログスペック】

  5GポケットWiFi 4G SIMフリーポケットWiFi WiMAX
機種名 Wi-Fi STATION SH-52A Mobile WiFi E5577 Speed Wi-Fi NEXT W05
メーカー シャープ Huawei Huawei
SIM NTTドコモ OCNモバイルONE WiMAX+au
利用回線 NTTドコモの5G網 NTTドコモの4G網 WiMAX網+auの4GLTE網
最大下り速度 4.1Gbps 150 Mbps 758Mbps
最大上り速度 480Mbps 50Mbps 112.5Mbps
重量 268g 112g 131g
バッテリー容量 4000mAh 3000 mAh 2750 mAh

では、早速これから実測です!

【5GポケットWiFiと速度対決1】福岡PayPayドーム

5Gの実力を測定する上で、球場はベストな場所と言えます。
球場内に電波の障害となるような建造物が一切ないからです。

5Gのアンテナもドームの屋根に内側を向けて設置されており、観客席やグラウンドとの間に何も障害物がありません。
クリアな電波を拾える状況です。

では速度を測定。

【5GポケットWiFiの速度】

290Mbps。
高速ですが、カタログ値は4.1Gbpsですから14分の1の速度
最も私の使用しているフレッツ光はカタログ値1Gで、実測は190Mbps。
光回線の実測スピードと同等と言えそうです。

【SIMフリーポケットWiFiの速度】

40Mbps
結構善戦しています。

【WiMAXのポケットWiFiの速度】

35Mbpsと3社の中で最も遅いです。

【結論】

5GポケットWiFiが他2社の6倍以上速い速度でデータ通信ができるという結果になりました。
速度的には光回線の実測より少し速い程度。
4Gもかなり速いのですが、5Gには及びませんでした。

【5GポケットWiFiと速度対決2】Fukuoka Growth Next

次はインキュベーション施設のFukuoka Growth Next
速度の測定場所はコワーキングスペースとして使われている1Fの室内です。

【5GポケットWiFiの速度】

250Mbps
ここでも200Mbpsを軽く超える高速通信です。

【SIMフリーポケットWiFiの速度】

46Mbps
OCNモバイルONEのSIMはかなり優秀ではないでしょうか。
MVNOであるにもかかわらずこの速度です。

【WiMAXのポケットWiFiの速度】

40Mbps。
ここでもWiMAXが最も遅いという結果になりました。
もっとも遅いと言っても十分に実用域です。

【結論】

Fukuoka Growth Nextでも5Gモバイルルーターの速度が最速。
4G、WiMAXに5~6倍の差をつけて圧勝です。

実速結果を表で比較してみて分かった5Gの速さ

3か所でのモバイルルーターの速度を表にしたのが以下です。

5Gモバイルルーター 4G SIMフリーモバイルルーター WiMAX
スポット1 290Mbps 40Mbps 35Mbps
スポット2 250Mbps 46Mbps 40Mbps

5GのポケットWiFiは圧倒的に速いです。
しかし、期待したほどでもないというのが正直なところです。
そうは言っても4GやWiMAXよりも速く、その差は5倍以上です。

5GポケットWiFiの致命的な3つの弱点

光回線の実測を超える速度がでる5GポケットWiFi。
その速度はモンスター級ですが、幾つか致命的な弱点があります。

1、5Gに対応した通信エリアが非常に狭い

5Gはサービスが始まったばかりで対応している場所が非常に限定的です。
NTT docomoが発表した5G対応エリアは以下です。

5G対応エリアは、主要ターミナル駅の他にスタジアム、公園、ドコモショップなど、とても狭いです。
5G対応エリアまだまだ狭く実用レベルではないと言えます。
数年後のエリア拡大に期待といった所でしょう。

2、端末の価格は驚異の7万円!

5GポケットWiFi「SH-52A」は、端末価格もとびぬけています。
一括購入で68,904円という、5万円の壁を軽く飛び越えて7万円弱という強気の価格設定。
24回分割にしても2,800円/月以上となるためかなりの負担です。

【5GポケットWiFiの料金に関するSNSの反応】

特に価格設定についてはtwitterでも驚愕の声が上がっていました。

3、5GポケットWiFiは月額料金もモンスター級

5GポケットWiFiは、端末価格だけでなく、月額料金もかなり高めです。
4G及びWiMAXと比較してみましょう。

5GポケットWiFi 4G SIMフリーポケットWiFi WiMAX
契約先 NTTドコモ OCNモバイルONE GMOとくとくBB
端末代 68,904円 9,800円 0円
事務手数料 3,000円 3,394円 3,000円
契約年数 2年 無し 3年
月額プラン名 5Gギガホ 30GB/月 データ専用SIM 30GB/月コース ギガ放題(無制限)
月額料金 6,980円 5,380円 3,490円
※キャッシュバック分を減額
3年間のトータルコスト 323,184円 206,874円 128,640円

5GポケットWiFiは月額料金が最も高いため、3年間で30万を軽く超えるコストが発生します。

【どんな風に届く?】5GポケットWiFiの到着から開封までを実況

段ボールに入った状態

5GポケットWiFi「SH-52A」をドコモオンラインで注文。
注文日は6月2日。到着は2週間後の6月14日でした。

発送は↑のような段ボールに入った状態で送られてきます。

内容物は本体とUSBケーブル、説明書、そしてSIMカード。
本体にSIMカード専用のスロットがあり、スマホと同じく細長い金属製のピンを差し込んで開けるタイプです。

とにかく大きいというのが5GポケットWiFi「SH-52A」の特徴です。
使用しているiPhone10よりも大きく厚く、形状も角ばっているため更に大きく見えます。

大きさの割に軽いのはおそらくバッテリー容量が4000mAhと他のポケットWiFi並みであるためではないかと思われます。

auからも5GポケットWiFiは出ているが法人限定

ドコモの他にはauから法人限定で5G対応のSpeed Wi-Fi 5G X01が出ています。

■Speed Wi-Fi 5G X01

ドコモの5G対応ポケットWiFiと同じシャープ製。
サイズも 157mm×84mm×16mmと全く同じですから名前は違っても同じ端末と考えて良いでしょう。

左がWi-Fi STATION SH-52A、右がSpeed Wi-Fi 5G X01。
完全に一致します。
auは法人向けから5GポケットWiFiをスタートしましたが、近く一般向けの発売があるでしょう。

参考2020.7.20】auは5GポケットWiFi「Speed Wi-Fi 5G X01」を個人向けに発売

5Gは固定回線(光回線)の代わりになる時代が到来!

イメージ

5Gの回線速度は光回線よりも高速ですから、光回線がより高速にならない限り、固定回線が不要になります。

通信方式 最高通信速度
5G 10〜100Gbps
4G 1Gbps
光回線 2Gbps(nuro光)

ドコモから発売の5G端末、Speed Wi-Fi 5G X01でもすでに4Gbpsに達しており、単純計算で光回線の2倍の速度です。

5GポケットWiFiは外出先でも使えますから、固定回線がなくなる日も近いかも知れません。

【そもそも論】5Gとは何かの簡単解説

4Gや5Gの「G」とはGeneration(世代)のGです。

つまり、4Gは第4世代、5Gは第5世代であり、この数字が大きいほど新しい世代であるということになります。

何が新しいのかですが、いわゆる「通信規格」の違いになります。

数字が大きくなればなるほど無線通信による容量や速度が向上し、データ通信クオリティが向上します。

現在主流となっているのは4G(LTE)ですが、その登場は2010年。

さかのぼって見ると約10年毎に新しい規格が登場しているということになります。

4Gと5Gは具体的に何が違うのか?

4Gは現在メインで使用されている通信規格です。

LTE-Advancedという名称が使われることもあり、ポケットWiFiやスマートフォンなど多くの機器が4Gのデータ通信を行っています。

4G登場以前は3Gや3Gを進化させた3.5Gなどが主流でした。

4Gの最大1Gbpsの通信速度のおかげで、Webサイトの閲覧だけでなく動画視聴などの大容量コンテンツを手軽に楽しめるようになりました。

一方の5Gは4Gよりもさらに優れた通信方法を実現します。
4Gと比べて「高速」「大容量」「大量接続」「低遅延」という特性を持ち、より私たちの生活を便利にする可能性を持っています。

3G、4G、5G、光回線のスピードを分かりやすく比較してみた

分かりやすく3G、4G、そして5Gのスペックを表にしてみましょう。

3G(W-CDMA) 4G(LTE-Advanced) 5G
通信速度 64~384kbps 110Mbps~約1Gbps 最大10Gbps
DVD1枚のダウンロード 27~30時間 30~40秒 3秒

(出展:総務省「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」) ※DVD1枚は4.7GBで計算

これに加えて、光回線(NURO 光の場合)は最大2Gbpsですから、DVD1のダウンロードは1分程度になるでしょう。

このように5Gはこれまでの通信方式よりもスペックが大きく向上しています。
また、遅延も1ミリ秒程度(4Gは10ミリ秒)であり、リアルタイム双方向通信にも活用できます。

多数同時接続も増加し、100万台/km2の接続機器数とされています
これも4Gの10倍であり、大人数が集まる場所での通信環境がより快適になるということになります。

5Gの登場でポケットWiFiはどう変わるのか?

■4Gで最速の「Wi-Fi STATION SH-05L」

5GのポケットWiFiが登場すると大容量高速通信が可能になるので、データ通信時間が圧倒的に短縮されます。

「DVD1枚のダウンロードに30秒かかっていたのが3秒で済むようになる」ということは、それだけポケットWiFiのバッテリー負担が減るということです。

現在のポケットWiFiはその大きさのほとんどをバッテリーが占めています。従って、5Gの商用化に伴いバッテリー消費が減るため、よりコンパクトなポケットWiFiの登場も期待できます。

注意しておきたいのは、5G商用化によりこれまでの4G対応ポケットWiFiが使えなくなるということではないということ。

規格が完全に切り替わるまでは数年かかるため、現在契約している4G対応ポケットWiFiも当分の間問題なく使えます。

5Gにより私たちの生活で実現されること

ポケットWiFi以外に目を向けると、更に大きな変化が見えてきます。

上記総務省の資料によると、遠隔医療や遠隔農業、スポーツ中継の8K配信、自動運転などさまざまな例が挙げられています。

また、公共分野を中心に多くの実証実験が行われており、スマートシティ実現に向けた取り組みも各地で行われているようです。

更に私たちの日常生活レベルでもいろいろな変化が訪れるでしょう。

テレビだけでなく、スマートフォンやタブレットで4Kや8Kといった高画質の映像を手軽に楽しめるようになるでしょう。

データの遅延も解消されるため、リアルタイムでの動画チャットやオンライン対戦ゲームなどもこれまで以上に楽しめることになるはずです。

スマートスピーカーを用いた家電の制御なども、より多くの機器が対応していくことでしょう。

5G本格運用までの繋ぎならこの4GポケットWiFiがおすすめ!

前述の通り、5Gはエリアが非常に限定されており、実用レベルになるには少なくともあと数年かかります。
それまでは4G対応のポケットWiFiを使うのが現実的でしょう。

4GのポケットWiFiでもっともおすすめのは、BIGLOBEWiMAXです。

おすすめの理由は以下。

  1. 無制限
  2. 1年契約で自動更新なし
  3. そこそこ低料金(月額3980円)
  4. 仮に途中でやめても解約金はたった1000円
  5. 老舗プロバイダ(KDDIグループ)が運営会社

BIGLOBE WiMAX公式サイト

月額3980円と低料金でありながら、契約期間が1年。
仮に一年以内にやめても解約金は1000円なのでフットワークが軽いです。
5GポケットWiFiが本格化したら、すぐ乗り換えが可能。
1年利用した後は、解約金もかからずいつでもやめられます。

まとめ

5Gの商用化はポケットWiFi業界にも大きなインパクトを与えます。

大手キャリアのインフラ整備は急ピッチで進んでおり、5G環境による快適なデータ通信の実現はそう遠くない将来に実現することでしょう。
ポケットWiFi側の機器対応も順に行われていくことになります。
どのようなスペックでリリースされるのか、そして実際にどのような性能を出すのか、今から楽しみです。

 

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h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。

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