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【5GポケットWiFi実機レビュー】開封から料金、速度の実測まで徹底分析

5Gサービスの商用化がいよいよ2020年の春にスタート。
そんな中、NTTドコモの5GポケットWiFi「SH-52A」を入手しました。
今回はこの5GポケットWiFiを実際に使用してみた感想や速度調査、口コミなどをお届けいたします。

SH-52A

5G対応ポケットWiFiと4Gのスペックを比較してみる

5GポケットWiFi「Wi-Fi STATION SH-52A」の最高通信速度は、下り最大4.1Gbps/上り最大480Mbpsです。
5Gは将来的には10〜100Gbpsの速度になると言われていますからまだまだですが、それでも4Gと比較すると非常に高速です。

以下、4Gの最速ポケットWiFiと5G端末Wi-Fi STATION SH-52Aの最高速度を比較してみましょう。

【5G、4GポケットWiFiの比較表】

通信会社端末名下り最大
docomo(5G対応)Wi-Fi STATION SH-52A5G  4.1Gbps
4G  1.68Gbps
au(5G対応:法人向け)
Speed Wi-Fi 5G X015G  4.1Gbps
4G  不明
docomo(4G)Wi-Fi STATION HW-01L1288Mbps
UQ WiMAX、au
※UQ
Speed Wi-Fi NEXT W061.2Gbps
ソフトバンク、ワイモバイルソフトバンク:Pocket WiFi 802ZT
ワイモバイル:Pocket WiFi 803ZT
988Mbps

UQとauはグループ会社、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので最高速度は同じ。
5G端末は4Gの4倍高速なのが分かります。

5G対応ポケットWiFiの価格は驚異の7万円弱!

5GポケットWiFi「SH-52A」は、そのスペックもさることながら端末価格もとびぬけています。
一括購入で68,904円という、今までどんなハイスペックポケットWiFiでも届かなかった5万円の壁を軽く飛び越えて7万円弱という強気の価格設定。

分割払いでも実質年率が0%であるため一括払いと比べても支払い総額は変わりませんが、SNSを見てみると以下の通りでした。

特に価格設定についてはtwitterでも驚愕の声が上がっていました。

5G対応「Wi-Fi STATION SH-52A」ついに到着、開封の義

段ボールに入った状態

さて、5GポケットWiFi「SH-52A」をドコモオンラインで注文。
注文日は6月2日。到着は2週間後の6月14日でした。

発送はこのような段ボールに入った状態で送られてきます。

内容物は本体とUSBケーブル、説明書、そしてSIMカード。
本体にSIMカード専用のスロットがあり、スマートフォンなどと同じく細長い金属製のピンを差し込んで開けるタイプです。

とにかく大きいというのが5GポケットWiFi「SH-52A」の特徴です。
使用しているiPhone10よりも大きく厚く、形状も角ばっているため更に大きく見えます。

このサイズ感は以前どこかで体感したことがあるなと思っていたのですが、

縦、横、厚さともにロッテアーモンドチョコレートとほぼ同じでした。

コンパクトなポケットWiFiに慣れているので、このサイズはものすごい違和感です。

無事入手した他ユーザーも、その大きさに一様に驚いていることがうかがえます。

大きさの割に軽いのはおそらくバッテリー容量が4000mAhと他のポケットWiFi並みであるためではないかと思われます。

5Gの課題はエリア。現時点で使えるのはここ!

4GのポケットWiFiとの比較表のとおり、5Gの最高速度は4倍程度ですが、問題は対応エリアです。
NTT docomoが発表した5G対応エリアは非常に限定的です。

5G対応エリアは、主要ターミナル駅の他にスタジアム、公園、ドコモショップなど、非常に限定されています。
5G対応エリアまだまだ狭く実用レベルではないと言えます。
数年後のエリア拡大に期待といった所でしょう。
5Gといえば高速データ通信。
では早速、5GポケットWiFiの実測結果をお知らせします。

5GポケットWiFiと4Gの速度を実測比較!意外過ぎる結果にあ然

【実測の環境】

速度測定サイト:Fast.com
デバイス:iPhone10
デバイスとの接続方法:2.4GHzのWiFiで接続

【福岡市役所前ふれあい広場で5Gを実測】

まずは、5Gエリアの福岡市役所前ふれあい広場。
エリア内に入ると液晶に5Gと表示されます。

早速、5GポケットWiFi+iPhone10(5G通信)とiPhone10のLTE(4G通信)とで速度を比較してみました。

左の71Mbpsが5G通信、右の50Mbpsが4G通信の速度
5Gが速いという結果になりましたが、期待したほどではない速度です。

【JR博多駅前で5Gを実測】

次に向かったのがJR博多駅前。時間はお昼時です。
買い物客も多く、一方でビジネス街でもあるため、4G通信が最も苦手とする時間帯で比較してみました。

左の110Mbpsが5G通信、右の3.1Mbpsが4G通信の速度
5Gの圧勝です。
やはり100Mbps超えは速いと感じます。
5GポケットWiFiを買ってよかったと思える瞬間です。

スタートアップ施設「Fukuoka Growth Next」で5Gを実測

次に向かったのが福岡市中央区にある官民協働型スタートアップ施設「Fukuoka Growth Next」。

スタートアップ企業が入居する施設として全国的にも有名。
先端IT企業も入居しているためネット関連インフラがかなり整備されている施設です。

福岡市が実証実験を行う場でもあるため、5G環境がいち早く導入されたというのは納得。
施設内で速度を実測してみました。

まずは5GポケットWiFiの実測値です。

5GポケットWiFiは160Mbpsと文句のつけようがない速度。
うれしくなって何度か測定しましたが160Gbps前後で安定しており、5Gの実力を如何なく発揮できる場所と言えそうです。

続いてiPhone10の4GLTEで測定してみると、

460Mbpsと見たことがない速度が出ました。
何度計測しても400Mbpsを大きく超えてきました。繰り返し言いますが、これがNTTドコモの4GLTE網の速度です。

「5Gいらないじゃん‥‥」

と思わず声を出してしまいました。

5Gよりも圧倒的に4GLTEの方が速い。
この事実をどう解釈すればよいのかわかりませんが、NTTドコモの4G網が非常に優秀であることは断言できます。

一応、他のユーザーの通信速度に関する声を集めてみました。

このツイートのように5GポケットWiFiのスペックを問題なく発揮しているケースもあれば、

このように期待したほどでもないという声もあります。

やはりまだ5G回線網のインフラ自体が安定しておらず、かつキャリアとしても実証実験段階のためパフォーマンスにムラがあるということ。
安定して高速データ通信が楽しめるようになるにはまだ時間がかかりそうです。早速、5G対応ポケットWiFiを携え、5Gエリアへ赴きました。

auからも5GポケットWiFiは出ているが法人限定

ドコモの他にはauから法人限定で5G対応のSpeed Wi-Fi 5G X01が出ています。

■Speed Wi-Fi 5G X01

ドコモの5G対応ポケットWiFiと同じシャープ製。
サイズも 157mm×84mm×16mmと全く同じですから名前は違っても同じ端末と考えて良いでしょう。

左がWi-Fi STATION SH-52A、右がSpeed Wi-Fi 5G X01。
完全に一致します。
auは法人向けから5GポケットWiFiをスタートしましたが、近く一般向けの発売があるでしょう。

5Gは固定回線(光回線)の代わりになる時代が到来!

イメージ

5Gの回線速度は光回線よりも高速ですから、光回線がより高速にならない限り、固定回線が不要になります。

通信方式最高通信速度
5G10〜100Gbps
4G1Gbps
光回線2Gbps(nuro光)

ドコモから発売の5G端末、Speed Wi-Fi 5G X01でもすでに4Gbpsに達しており、単純計算で光回線の2倍の速度です。

5GポケットWiFiは外出先でも使えますから、固定回線がなくなる日も近いかも知れません。

【そもそも論】5Gとは何かの簡単解説

4Gや5Gの「G」とはGeneration(世代)のGです。

つまり、4Gは第4世代、5Gは第5世代であり、この数字が大きいほど新しい世代であるということになります。

何が新しいのかですが、いわゆる「通信規格」の違いになります。

数字が大きくなればなるほど無線通信による容量や速度が向上し、データ通信クオリティが向上します。

現在主流となっているのは4G(LTE)ですが、その登場は2010年。

さかのぼって見ると約10年毎に新しい規格が登場しているということになります。

4Gと5Gは具体的に何が違うのか?

4Gは現在メインで使用されている通信規格です。

LTE-Advancedという名称が使われることもあり、ポケットWiFiやスマートフォンなど多くの機器が4Gのデータ通信を行っています。

4G登場以前は3Gや3Gを進化させた3.5Gなどが主流でした。

4Gの最大1Gbpsの通信速度のおかげで、Webサイトの閲覧だけでなく動画視聴などの大容量コンテンツを手軽に楽しめるようになりました。

一方の5Gは4Gよりもさらに優れた通信方法を実現します。
4Gと比べて「高速」「大容量」「大量接続」「低遅延」という特性を持ち、より私たちの生活を便利にする可能性を持っています。

3G、4G、5G、光回線のスピードを分かりやすく比較してみた

分かりやすく3G、4G、そして5Gのスペックを表にしてみましょう。

3G(W-CDMA)4G(LTE-Advanced)5G
通信速度64~384kbps110Mbps~約1Gbps最大10Gbps
DVD1枚のダウンロード27~30時間30~40秒3秒

(出展:総務省「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」) ※DVD1枚は4.7GBで計算

これに加えて、光回線(NURO 光の場合)は最大2Gbpsですから、DVD1のダウンロードは1分程度になるでしょう。

このように5Gはこれまでの通信方式よりもスペックが大きく向上しています。
また、遅延も1ミリ秒程度(4Gは10ミリ秒)であり、リアルタイム双方向通信にも活用できます。

多数同時接続も増加し、100万台/km2の接続機器数とされています
これも4Gの10倍であり、大人数が集まる場所での通信環境がより快適になるということになります。

5Gの登場でポケットWiFiはどう変わるのか?

■4Gで最速の「Wi-Fi STATION SH-05L」

5GのポケットWiFiが登場すると大容量高速通信が可能になるので、データ通信時間が圧倒的に短縮されます。

「DVD1枚のダウンロードに30秒かかっていたのが3秒で済むようになる」ということは、それだけポケットWiFiのバッテリー負担が減るということです。

現在のポケットWiFiはその大きさのほとんどをバッテリーが占めています。従って、5Gの商用化に伴いバッテリー消費が減るため、よりコンパクトなポケットWiFiの登場も期待できます。

注意しておきたいのは、5G商用化によりこれまでの4G対応ポケットWiFiが使えなくなるということではないということ。

規格が完全に切り替わるまでは数年かかるため、現在契約している4G対応ポケットWiFiも当分の間問題なく使えます。

5Gにより私たちの生活で実現されること

ポケットWiFi以外に目を向けると、更に大きな変化が見えてきます。

上記総務省の資料によると、遠隔医療や遠隔農業、スポーツ中継の8K配信、自動運転などさまざまな例が挙げられています。

また、公共分野を中心に多くの実証実験が行われており、スマートシティ実現に向けた取り組みも各地で行われているようです。

更に私たちの日常生活レベルでもいろいろな変化が訪れるでしょう。

テレビだけでなく、スマートフォンやタブレットで4Kや8Kといった高画質の映像を手軽に楽しめるようになるでしょう。

データの遅延も解消されるため、リアルタイムでの動画チャットやオンライン対戦ゲームなどもこれまで以上に楽しめることになるはずです。

スマートスピーカーを用いた家電の制御なども、より多くの機器が対応していくことでしょう。

5G本格運用までは契約縛りのない4GポケットWiFiがおすすめ

前述の通り、5Gはエリアが非常に限定されており、実用レベルになるには少なくともあと数年かかります。
それまでは4G対応のポケットWiFiを使うのが現実的でしょう。

4GのポケットWiFiでもっともおすすめのは、クラウドWiFIというサービスです。

おすすめの理由は以下。

  1. 契約違約金がない(いつでもやめられる)
  2. 無制限
  3. 低料金(月額3380円)
  4. 通信クオリティの高いソフトバンク、au、ドコモの回線を使用

クラウドWiFi公式サイト

ほとんどのポケットWiFiは2年、3年契約です。
契約期間が長いと高性能の5GポケットWiFiが出てきても、簡単には乗り換えできないのがネック。
クラウドWiFiは契約の縛りがないので、いつでも気軽に乗り換え可能。
最大の欠点は、人気なので在庫が安定しない事だけです。

まとめ

5Gの商用化はポケットWiFi業界にも大きなインパクトを与えます。

大手キャリアのインフラ整備は急ピッチで進んでおり、5G環境による快適なデータ通信の実現はそう遠くない将来に実現することでしょう。
ポケットWiFi側の機器対応も順に行われていくことになります。
どのようなスペックでリリースされるのか、そして実際にどのような性能を出すのか、今から楽しみです。

 

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h.katsura

h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。 20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。

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