3WiMAXのwebサイトでは新規受付が停止されている

■3WiMAX
WiMAXプロバイダのひとつ、3WiMAXが揺れています。
月額費用が安く、コアなユーザーに人気のあった3WiMAXですが、2019年7月現在新規受付を停止している状態です。
ホームページの上部には写真のように「現在新規お申し込みは受け付けておりません」と書かれており、既存ユーザーのサポートのみとなっているようです。
この新規受付停止の背景には一体何があったのでしょうか?
そして現在3WiMAXを契約しているユーザーはどうすればよいのでしょうか?
3WiMAXはプロバイダの中では比較的マイナーだが・・・
3WiMAXは、WiMAXプロバイダの中ではそこまで知名度は高くありません。
しかし、月額1,970円と非常に安く契約できるプロバイダであるため、少しでも安くモバイルルーターを持ちたいと考えているユーザーには非常に人気のあったプロバイダです。
また、auスマホ割プランと同時加入で高額キャッシュバックもあったため、この点も考慮すると業界最安値といっても過言ではないプロバイダです。
実際、「auユーザーなら3WiMAXにしないと損」と言われるくらいの存在でした。
とはいえ、月額1970円を実現するには契約期間が4年であることが条件であるなど、やや使い勝手に難があります。他社と同じ2年契約だと2,980円~3,615円になってしまい、そこまで差はありません。
3WiMAXのwebサイトは2種類!?

■3WiMAX
3WiMAXが新規受付を停止(=事業縮小)してしまうには何かしら理由があるはずです。
そのヒントとなるのが、「実は3WiMAXのwebサイトは2種類ある」という点です。
そしてもう1種類の3WiMAXのwebサイトには特に受付停止などの文言はありません。
どういうことなのか、順を追ってご説明します。
新規受付を停止している3WiMAXのwebサイトの運営会社は「株式会社Eleven」となっています。
会社名で検索すればわかりますが、この会社は現在盛んにwebCMを流しているWiFiストアの運営会社です。
そしてもう一つ、現在3WiMAXで検索するとヒットするwebサイトとして、株式会社Link Lifeが運営するサイトがあります。
こちらのサイトは3WiMAXのサポート用サイトとして運営されており、そもそも新規受付などはできないようになっています。
また、株式会社Link Lifeは有名なWiMAXプロバイダのBroad WiMAXを運営しています。
株式会社Link Lifeにとって、Broad WiMAXが自社ブランドで3WiMAXがサブブランド的な位置付けだったのでしょう。
3WiMAXというサービスは販売を株式会社Elevenが、サービスの提供やサポートを株式会社Link Lifeが行っていたようです。
そして今回3WiMAXが新規受付を停止したのは、株式会社Elevenが新規事業のWiFiストアに注力するため、プロバイダ事業から撤退したと考えるのが妥当でしょう。
3WiMAXのユーザーは他プロバイダに乗り換えるべき?

■Broad WiMAX
3WiMAXが新規受付を停止したということで、現在3WiMAXで盟約しているユーザーは「もしかしたら使えなくなるかも?」「サポートも停止されるかも?」という不安があるかと思います。
しかし、ご説明した通り3WiMAXは販売とサポートが別会社であり、運営とサポートを行っているのは大手プロバイダのBroad WiMAXを運営している会社です。
通信サービスがいきなり止まったり、サポートが中止されたりという心配はほぼないと言っていいでしょう。
また、3WiMAXは契約期間途中における解約手数料(違約金)が比較的高額に設定されています。
4年契約の場合は24ヶ月以内で19,000円、25~48ヶ月目以内だと14,000円と、なかなか高い違約金が設定されています。2年契約も同様に高い違約金となっているため、早急に解約するのはもったいないでしょう。
前述の通りサービス品質には影響がないため、解約金が発生しない月を狙って他プロバイダへ乗り換えるのが賢明です。
まとめ
3WiMAXの新規受付停止は業界にとって大きなニュースです。
しかし、ユーザーにとってはそれほど大きな影響はなく、3WiMAXで契約しているユーザーもこれまで通りのサービスとサポートを受けることができます。
ただし、新規受付を停止するということはそのサポートも徐々に縮小していくことが予想されます。従って、解約違約金の発生しないタイミングを見計らって、他のプロバイダへ乗り換えることを検討した方が良いでしょう。