無線LAN接続設定は2.4GHzと5GHz、どちらがよいの?

意外と簡単なモバイルwi-fiルーターのLAN設定だが……

モバイルwifiルーターには、通常何種類かの無線LAN接続モードが用意されています。

パソコンやタブレット、スマートフォン等とモバイルwifiルーターとの接続設定を行う際、このモードを選定して相互に接続を行うことになります。

こういった複雑な作業は「おまかせ」で進んでしまうため、あまり意識したことが無い方が多いでしょう。

しかし、それぞれの接続モード(wifi設定)の特徴を知ることでより快適に利用することが可能になるのも事実です。

今回はモバイルwifiルーターのwifi(LAN)設定について、IT知識があまりない方でも理解できるように分かりやすく説明いたします。

そもそもwi-fi設定とは何を設定するのか?

モバイルwifiルーターやノートパソコン、スマートフォンなど、ワイヤレスで通信できる機器には必ずwifi設定を行う項目が用意されています。

これは、接続する際に必要な情報をやり取りする取り決めのようなものです。
最初に行うSSIDの確認とパスワードの入力は「お互いデータをやり取りしましょうね」という機器同士の【約束】だと思ってください。

つまり、モバイルwifiルーターが指定したSSIDとパスワードをノートパソコンなどが記憶することで、お互いが約束を交わしたという状態になるのです。

さて、一方でデータ通信にはさまざまな規格があります。

Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14

例えば「Speed Wi-Fi NEXT W05」のスペックを見るとwi-fi規格の欄にはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz対応)と表記されています。

少し前の機種ですが「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」だとwi-fi規格はIEEE802.11b/g/nとなっています。このIEEE802なんとか~というのが規格名です。

つまり、「Speed Wi-Fi NEXT W05」は5つの規格、「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」は3つの規格が利用できるのです。

この規格をわかりやすく人間に例えるなら、話せる言葉ということになります。
「Speed Wi-Fi NEXT W05」は5か国語を、「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」は3か国語を話せると思ってください。

最初の約束の話に戻りましょう。
モバイルwifiルーターとそれぞれの機器とが約束を交わすのですが、言葉が通じなければお互い意味が分からないので約束を交わせません。

当然LAN側となるノートパソコンやスマートフォンにも何種類かの話せる言語が設定されているため、お互いが通じる言葉でなければ会話ができないのです。

なお、最新機器の多くは5か国語を話せるようにあらかじめ設定されています。

海外メーカーのパソコンやスマートフォンなどの一部は多言語対応していないものもありますが、モバイルwifiルーターの方で相手に伝わる言語を自動で選定して使ってくれるので、ユーザーはそれほど設定に苦労することはありません。

人間の話す言葉に例えてご説明しましたが、要はIEEE802なんとか~というのはモバイルwifiルーターと接続するLAN側の端末とが相互に意思疎通を図るための規格ということです。

それぞれの規格はどう違うのか?

さて、それぞれのwifi規格にはどのような違いがあるのかについて簡単に説明しましょう。専門的に掘り下げると長くなるので、一般ユーザー視点から見た違いにポイントを絞って説明します。
まず、IEEE 802.11(アイトリプルイー はちまるに てん いちいち)という名称ですが、これは無線LAN規格の総称です。ここではあまり深く考えなくてOKです。
次にa/b/g/n/acですが、それぞれ以下のような特徴があります。

規格名 周波数帯 最大通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4GHz 600Mbps
5GHz 600Mbps
IEEE802.11ac 5GHz 6.9Gbps

こうみると「acが一番よさそう」と思いませんか?
その通り、acが最も新しく、可能であればac規格で接続したほうが本来のパフォーマンスを発揮できそうです。妥協してnならまあなんとかといったところでしょうか。
bやa、gは論外っていう感じですね。

ところで、2番目の「周波数帯」って何でしょうか?
実はこの周波数帯こそが、モバイルwifiルーターの設定画面でユーザーがコントロールできる項目であり、今回の説明の肝となる部分です。

周波数帯によるメリット・デメリット

2.4GHzと5GHzの違いですが、一般ユーザーの利用場面においては以下のような違いがあります。

◇2.4GHz

  • 電子レンジなどの家電製品でも使われている周波数のため、干渉を受けやすい
  • 比較的遠い距離でも電波が届く
  • 壁や家具などの障害物に強い

◇5GHz

  • 他ではあまり利用されていない周波数のため干渉を受けにくく通信クオリティが安定する
  • 電波の届く範囲が狭い
  • 壁や家具などの障害物の影響を受けやすい

このように周波数によってメリット・デメリットがあります。

考え方の一例として、ワンルームマンションや1DKに住んでいるならば5GHzの方がよいですし、一軒家に住み家族みんなが複数の部屋で利用する場合には2.4GHzの方がメリットはあると言えます。

モバイルwifiルーターのデフォルトは2.4GHz

モバイルwifiルーターの多くは初期設定が2.4GHzとなっています。

つまり、冒頭の通り簡単に「おまかせ」で設定するとLAN側の端末はすべて2.4GHzを使ったIEEE802.11b/g/n規格での通信となってしまうのです。
一軒家のように広い家に住み家族全員で使うならまだしも、ワンルームに住んで自分しか使わないのに2.4GHzのままというのはちょっともったいないですよね。

そういう場合は、モバイルwifiルーターのwifi設定画面で、無線LAN周波数を5GHzに変更してみてください。これまでより快適に通信ができる可能性があります。

ただし、前述の通り距離と障害物には弱いのが5GHzです。

例えワンルームであったとしても、トイレやバスルームでスマートフォンの操作をする場合はやや不安定になることが多いです。

また、PS VitaやWiiなどの一部のゲーム機やスマートフォンなどはIEEE802.11acに対応していないものもあります。そのような機種をLAN側につなげる場合には2.4GHzのままがよいのは言うまでもありません。

5GHzは屋外利用禁止!?

ところで、5GHz帯は屋内利用だけが可能であり、屋外での利用は不可という話を聞くことがあります。
というのも、屋外では気象レーダーや軍事用通信が5GHzを利用しているためそれらと干渉するというのが大きな理由です。

しかし、この話は100%正解とは言えません。
というのも、「Speed WiFi NEXT W05」などの最新ルーターに搭載されているwifiの5GHzは、DFSと呼ばれる「屋外でも使うことができる」機能を備えているため利用しても問題ないのです。

この機能を搭載していない、つまり屋内利用だけしか許可されていない5GHzモード搭載のモバイルwifiルーターもあるため、利用の際には十分に注意してください。
※そのようなルーターは、設定の際「5GHz(屋内)」と表示されます。

DFS機能がついている機種の場合は5GHzに設定してそのまま屋外に持ち歩いて利用しても構わないのです。

まとめ

モバイルwifiルーターのwifi設定においては、ユーザーの利用状況に合わせて2.4GHzか5GHzかを選ぶことができます。

利用する端末が対応しており、かつ狭い範囲での利用であるならば5GHz設定の方が本来のパフォーマンスを発揮できるのは間違いありません。
しかし状況によっては2.4GHzの方がよい場合もあります。

自分の利用環境にあわせてどちらかを選択したり、あるいは随時切り替えるなどしてより快適なモバイル生活を楽しんでみましょう。

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。