ポケットWiFiを正しく比較する基礎知識

正しい知識なしにポケットWiFiを契約するのはたいへん危険です。

  1. 割高な月額料金で契約してしまう
  2. 速度制限にすぐかかってしまう
  3. 通信速度が遅くて使えない
  4. そもそも繋がらない

このような失敗をし、お金をドブに捨てる方が多いのが実情です。

確かに、ポケットWiFiは、プロバイダや通信方式、端末、月額料金など様々な比較要素が絡みあい初心者の方には分かりずらいものです。
当サイトでは、複雑になりがちなネット回線の情報を初心者の誰もが分かるように丁寧に解説します。
読んだ後、「そうだったのか!」と頭の中がスッキリ整理されるはず。

皆様の比較検討の材料として使っていただけたら幸いです。

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ポケットWiFi各社比較イメージポケットWiFiを徹底的に比較【2020年】最もおすすめはこれだ

最新のポケットWiFi情報をチェックするならまずはここからご覧ください。実質料金や実際の速度、エリアなどを検証しています。

【基礎知識】ポケットWiFiとモバイルWi-Fiルーターの違い

まずは「ポケットWiFi」という呼び名について知っておきましょう。
この呼び名は、実は「ポケットWiFi」の成立ちを知る上で大変重要です。

Speed Wi-Fi NEXT WX06

この画像のような端末の事を多くの方が「ポケットWiFi」と呼んでいます。
しかし、これは慣用的な呼び名で正式な名称は「モバイルWi-Fiルーター」と言います。

正式には、ポケットWiFiはソフトバンクやそのサブブランドのワイモバイルの端末だけを指します。
以下の図をご覧ください。

モバイルWiFiルーターの呼称

整理すると以下のようになります。

  • ポケットWiFi=ソフトバンクとそのサブブランドのワイモバイル
  • Speed Wi-Fi=UQコミュニケーションズ、au(KDDIグループ)
  • W-iFi STATION=NTT docomo

これらすべてをひっくりめて「モバイルWiFiルーター」です。

しかし、あまりにも「ポケットWiFi」という呼称がメジャーになったためにモバイルWiFiルーターの事を「ポケットWiFi」と呼んでいる方が多いのが実情です。

別のジャンルと比較すると、うま味調味料の事を味の素と呼んでいるのと同じ事が起こっているのです。

今や「ポケットWiFi」はモバイルWiFiルーターの代名詞である事から、当サイトでもこの呼称を採用しています。

なお、この呼び名については以下が非常に詳しいです。

参考リンクPocket WiFi(Wikipedia)

また当サイトの記事を元にしたこちらの動画でも解説しています。

ちなみに最初に挙げた画像は、UQコミュニケーションズの端末で、正式には「Speed Wi-Fi」です。

ポイント

ポケットWiFiはモバイルWiFiルーターの一種。
ポケットWiFiがあまりに有名になったためにモバイルWiFiルーターの代名詞になった。

ポケットWiFiの使い方は簡単3ステップ


1、ネットで申し込む

2、数日後ポケットWiFが届く(即日発送の所もある)

3、パソコンにIDとパスワードを入れて接続

参考記事【縛りなしwifi口コミ体験談】申し込み~キャンセルまでの全課程

光回線と比較するとスピーディにネット環境が整えられるのがポケットWiFiの魅力。
引越しの場合も面倒な手続きは無く、引越し先に持っていくだけでOKです。

ポケットWiFiには2つの通信方式がある

ポケットWiFiには大別してLTEとWiMAX、二つの通信方式があります。

  • LTE=大手キャリア、ワイモバイル、その他
  • WiMAX=UQ、au、各種WiMAXプロバイダ

この2つの形式を知っておく事は自分に合ったポケットWiFiを選ぶ上でとても大切です。
それぞれ解説しましょう。

1、LTEのポケットWiFiとは?

LTEは大手3キャリア(docomo、au、ソフトバンク)の通信方式で、スマホのネット回線の事です。
回線はスマホのものですが、サービスを提供している会社は少し複雑です。
LTE系のポケットWiFiの勢力図は以下です。

【1】携帯キャリアとそのサブブランド

docomo、ソフトバンク、そしてソフトバンクのサブブランドのワイモバイルがこのカテゴリー。
auについてはLTEのポケットWiFiは提供しておらず、グループ会社UQ WiMAXのポケットWiFiを提供しているのでこのカテゴリーには入りません。
この事は後ほど詳しく解説します。

【2】携帯キャリア回線と契約してサービス提供してるプロバイダ

図の例だと、ネクストモバイル、縛りなしWiFi、更にTHE WiFiがこのカテゴリーです。
一例であり、この他にも同様の業者が沢山あります。

こういった業者は、キャリアと大口の回線契約しそれを個人ユーザーに分けるという仕組みです。
ネクストモバイル、縛りなしWiFiはソフトバンクと契約しており、ソフトバンク回線を本家よりも安く提供しています。

3つの携帯キャリア回線を全て使うTHE WiFiは「クラウドSIM」という少し込み入った仕組みです。

【簡単解説】クラウドSIMとは何?

仕組みは以下です。

  1. uCloudlinkという会社が3つのキャリアと大口契約
  2. uCloudlinkは契約しているTHE WiFiユーザーにとってもっとも最適なキャリア回線を割り当てる

3つのキャリア回線が使えるため、より広いエリアが使えるのが特徴。
こちらも携帯キャリアが提供するポケットWiFiよりも割安です。

ポイント

LTE回線はキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線
サービスを提供している業者は、キャリア、キャリアのサブブランド(ワイモバイル)、キャリアと回線契約をしている業者の3種類がある

2、WiMAXのポケットWiFiとは?

WiMAXはUQコミュニケーションズが運営している独自回線です。
UQはauのグループ会社なので、auもWiMAXのポケットWiFiを提供しています。

また、この図にあるようにUQの回線を使ったプロバイダもサービスを提供しています。
とくとくBB、BIGLOBE、Broad WiMAXなどがそれです。
UQやグループ会社のauよりもWiMAXのプロバイダの方が格安です。

ポイント

WiMAXはUQコミュニケーションズの独自回線
サービスを提供しているのは、UQコミュニケーションズ、そのグループ会社のau、UQのWiMAX回線を使ったプロバイダの3種類がある

ポケットWiFiを比較した結果、おすすめなのはWiMAXの理由

1、無制限プランがある

スマホでネットを沢山すると、月末になると速度制限になる事があります。
キャリアから出ているLTEのポケットWiFiは、スマホの場合と同様に月ごとのギガ数に制限があります。

LTEと比較して、WiMAXのギガ放題というプランは一部例外を除いて無制限で使えます。
無制限で使えると動画視聴やゲームはもちろんですが、テレワークのポケットWiFiとしても最適です。
例外とは、3日間に10Gの大量通信をした場合で翌日の18時頃~翌2時まで速度制限にかかります。
この時間を過ぎれば速度制限がリセットされるのでかなりゆるいのが魅力です。

2、月額料金が安い

無制限でありながら月額料金が安いのもWiMAXのポケットWiFiのメリットです。

【各社の月額料金の比較】

通信会社月額端末代データ上限
docomo6980円26136円30GB
au4880円20000円無制限
ソフトバンク2-7ヵ月目  7128円
8ヵ月目〜  8228円
27000円50GB
ワイモバイル4,817円20000円無制限
UQ WiMAX3880 円 15000 円 無制限

※2020/4現在

比較表の通りUQ WiMAXは月額料金が安いです。

この中でauはグループ会社のUQ WiMAXのポケットWiFiを販売していますが、本体のUQより月額料金が高くなります。
また後述しますが、ワイモバイルにも無制限プランはありますが、無制限のエリアがWiMAXと比較すると狭いのです。

WiMAXにはUQ WiMAXの回線を使っているプロバイダが多数存在します。
これらのプロバイダは価格競争をしており、UQと比較して月額の実質料金が安いのが特徴です。

中でもGMOとくとくBBはキャッシュバックによる実質値引きで他のプロバイダと比較して安いので最もおすすめです。

参考GMOとくとくBBwimax2の詳細

3、通信速度が速い

WiMAXにも様々なポケットWiFi端末がありますが、特におすすめなのが Speed Wi-Fi NEXT W06という機種です。

Speed Wi-Fi NEXT W06

この機種の最高速度は下り1.2Gbpsと、光回線に迫ります。
最高速度は実測ではまず出ませんが、余力があるに越したことはありません。
WiMAXの実際の速度については以下の記事をご覧ください。

参考リンクWiMAX2+の速度を実測した13人の結果を大公開

以上の3つの理由からポケットWiFiはWiMAX回線を使うプロバイダのGMOとくとくBBがおすすめです。

キャリア回線を使うポケットWiFiなら安い

携帯キャリアが展開しているポケットWiFiは高額ですが、キャリアの回線を使ってサービスを展開している事業者ならリーズナブルです。
これらは携帯キャリアと契約してサービスを展開しています。
後述しますが、これらの事業者もメリットが大きいです。

 

ポケットWiFiを比較する際の5つの重要ポイント

ポケットWiFiの様々な機種

ポケットWiFiの導入を検討する際は、端末の比較よりも通信会社の比較の方が重要です。

様々な通信会社

月額料金、使用できるギガ数、更には速度も最終的には通信会社で決まるからです。
では、さっそくポケットWiFiの通信会社の比較を始めましょう。
比較するポイントは重要な順に以下の通りです。

  1. 対応エリア
  2. 月額料金
  3. 通信制限
  4. 通信速度
  5. 契約年数

【比較1】対応エリアの比較|WiMAXとLTEではこんなに違う

安くて高速のWiMAXのポケットWiFiですが、LTEと比較して対応エリアが最大の弱点です。
山間部に行くとWiMAX回線はエリア外になるケースが多い為、その補助としてグループ会社のauのLTE回線を月7Gを上限に使う事ができます。
逆に言うと、WiMAXはエリアが狭いのでLTE回線の方が広いので補助が必要とも言えます。

いずれにせよ通信エリアの広さで選ぶならWiMAXではなくLTEが圧勝です。

ワイモバイルのポケットWiFiは無制限エリアが狭い

ワイモバイルはWiMAXと比較して無制限エリアが狭いのが弱点です。

WiMAXとワイモバイルの首都圏のエリアマップを比較してみました。
WiMAXは紫色の全てが無制限エリアです。
一方で、ワイモバイルは、青い部分だけが無制限エリア。
赤色も繋がりますが無制限ではありません。

ギガ数を気にせずポケットWiFiで通信したいならWiMAXの方がおすすめです。

参考【ワイモバイルのポケットWiFi】アドバンスモードのエリアやメリットを解説

【比較2】月額料金|最安値ポケットWiFiはキャッシュバックで有名

ポケットWiFiの実質の月額料金を比較表で見てみましょう。

【WiMAX系プロバイダの月額料金比較】

プロバイダ月額実質端末代
UQ WiMAX
3880 円15000円
GMOとくとくBB
3200円~3400円台程度
キャッシュバック3万円程度(キャンペーンごとに変動)を月額換算
無料
BIGLOBE WiMAX
3,980円4200円
15000円キャッシュバックを適応
Broad WiMAX
3500円程度無料
カシモ WiMAX
3621円無料

【LTE(キャリア回線)系プロバイダの月額料金比較】

プロバイダ月額実質端末代
THE WiFi
3480円~無料レンタル
ネクストモバイル
20G上限 2400円
30G上限 2700円
無料
縛りなしwifi
3300円
(1日2Gで速度制限)
無料レンタル

特記のないプロバイダは基本的に無制限で使えます。
比較表のとおりGMOとくとくBBの安さが際立っています。

※キャッシュバック額は月ごとに変動

GMOとくとくBBは3万円以上のキャッシュバックを行う事で実質的な大幅値引きを行っています。
なお、キャッシュバック金額は毎月変わります。

キャリア回線を使うポケットWiFiなら無制限の「THE WiFi」が安いです。

THE WiFiはクラウドSIMという技術を使ったポケットWiFiで様々な回線の中からその時々に最適な回線を選んで接続します。
日本ではソフトバンク、au、docomoの回線に接続。
クラウドSIMなので海外では海外のネット回線を選択して自動接続。
海外旅行によく行く方にもおすすめです。

ネクストモバイルはデータ上限がある分安いのでライトユーザーの方におすすめです。

【比較3】通信制限|無制限ポケットwifiにも速度制限はある

ポケットWiFiの通信制限も重要な比較要素です。
通信制限には以下の2つがあります。

  1. 月間の使用可能ギガ数を超えた場合
  2. 短期間に大量のデータ通信をした場合

月間の使用可能ギガ数については、スマホを使っている方ならおなじみの現象です。
ポケットWiFiもスマホと同様に、月に決められたギガ数を超えると速度制限がかかります。

2の「短期間に大量のデータ通信をした場合」は無制限プランのポケットWiFiに設定されている速度制限です。
具体的には以下の場合に速度制限になります。

【ポケットWiFiの通信制限の比較】

速度制限になる基準速度制限後
WiMAX系プロバイダ直近3日間で10GB以上の利用128kbps
ワイモバイル直近3日間で10GB以上の利用
※スマホプランは対象外
128kbps
縛りなしWiFi2GB/1日
※WiMAXプランは直近3日間で10GB
128kbps
ネクストモバイル著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信を行った場合128kbps
THE WiFiネットワークを継続的かつ著しく大量に占有する通信不明

参考【ポケットWiFiの速度制限】の基準

これらのポケットWiFiは無制限で使えますが、以上のような場合に限って速度を制限されます。
高画質の動画を何時間も見る、オンラインゲームを長時間行う場合は速度制限に注意が必要になります。

速度制限の期間は、WiMAXは翌日の数時間、ワイモバイルは当日の数時間、縛りなしWiFiは当日で、一定時間経過すると制限が解除されます。

速度制限後の128kbpsという速度はメール程度なら通信可能、その他は厳しい速度です。

【比較4】通信速度|最高速と実測はこれだけ違う

まずはそれぞれのポケットWiFi回線の最高速度を比較してみます。

【ポケットWiFiの通信速度の比較表】

回線種類最高速度機種名
WiMAX回線全般1.2GbpsSpeed Wi-Fi NEXT W06
LTE回線ワイモバイル988MbpsPocket WiFi 801HW
ネクストモバイル150MbpsU2s
THE WiFi150MbpsFS030W
縛りなしWiFi
(通常プラン)
112.5Mbps~
612MbpsGbps
801ZT
601HW
FS030W

WiMAX回線は、UQもWiMAX系プロバイダ(GMOとくとくBB等)も速度は全く同じです。
最高速度は1.2Gbps。
LTE系ではワイモバイルが988Mbpsと高速で、ネクストモバイルやTHE WiFiは及びません。

FS030W

縛りなしWiFiはレンタルするポケットWiFiが選べないので最高速度に幅があります。

こうして比較するとTHE WiFiやネクストモバイルはWiMAXの10分の1の速度しか出ないようですが、最高速度と実測は大きく異なります。

ポケットWiFiの最高速度と実測は大きく違う

ポケットWiFiの最高速度はその端末が最も良い環境に置かれて調べられたものです。

つまり、WiMAXの1.2Gbpsも、ワイモバイルの988Mbpsも非常に限定された環境でしか出ない速度なのです。
では、実際はどれくらいの速度が出るのでしょうか?

当サイトの調査(参考:WiMAXの速度を実測)ではWiMAXの実測値の平均は23.8Mbpsでした。

最高速度150Mbpsのネクストモバイルの実測調査(参考:ネクストモバイルの速度は遅い?)では実測値の平均は37Mbpsと、WiMAXの実測平均と上回ってしまいます。

サンプル数が少ないのでこれらの速度の違いは誤差の範囲ですが、

  • 最高速度はあくまで参考値
  • 実測は環境によって大きく異なる

という事を知っておきましょう。

要するにポケットWiFiを最高速度の比較で選ぶべきではないという事です。

ネット回線速度の快適性

※あくまで目安

なぜなら、快適にネットをできる環境は10Mbpsあれば十分である、ポケットWiFiにとってかなりハードルが低いからです。

【比較5】契約年数|平均は2~3年。中には契約縛りなしポケットWiFiも!

スマホと同様にポケットWiFiにも契約の縛りがあります。
一般的に契約年数が長い程、月額実質料金が割安になります。

【WiMAX系プロバイダの契約年数比較】

プロバイダ契約縛り月額実質
UQ WiMAX
無し4,050円
+端末代15000 円
2年3,880 円
+端末代15000 円
GMOとくとくBB
3年3200円~3400円台程度
キャッシュバック3万円程度(キャンペーンごとに変動)を月額換算
端末無料
BIGLOBE WiMAX
1年3,980円
+ 端末代 4200円
(15000円キャッシュバックを適応)
Broad WiMAX
3年3500円程度
端末無料
カシモ WiMAX
3年3621円
端末無料

【LTE(キャリア回線)系プロバイダの契約年数比較】

プロバイダ契約縛り月額実質
THE WiFi
2年3480円
端末無料レンタル
ネクストモバイル
2年20G上限 2400円
30G上限 2700円
端末無料
縛りなしwifi
無し3300円
(1日2Gで速度制限)
端末無料レンタル

契約縛りが長くても安い方が良いのならGMOとくとくBBが最安級です。
契約縛りを避けたいなら縛りなしwifiがおすすめです。
縛りなしwifiは、1か月でもやめても違約金がないので何かあった時すぐやめられるのがメリットです。

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